Word から 簡単にオンラインヘルプファイル(.chm)を生成できるソフト「doc2htmlhelp」が便利
おはようございます。
昨日紹介したPDFでもいいかと思いますが、
WPFでヘルプや操作説明などを表示するために専用のオンラインヘルプ(chm)もちょっとやってみようと思い調べてみました。
スポンサーリンク
chmとは
正式名称は 「Microsoft Compiled HTML Help」
Microsoft が開発した独自のオンラインヘルプファイルの形式で、よく Windows のクライアントアプリケーションなんかに利用されています。
とはいえ中身はHTMLですが。
ダウンロード
窓の杜からダウンロードします。
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/prog/se455279.html
ダウンロードページへリンクをクリックします。
今すぐダウンロードリンクをクリックします。
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍するだけで、インストールは必要ありません。
使い方
ファイルを指定して生成
ファイル選択ダイアログで変換するファイルを指定して実行することができます。
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍してできたフォルダ配下にある
「doc2htmlhelp.vbs」をダブルクリックするか、「右クリック」>「開く」を選択します。
ファイル選択ダイアログが表示されるので、対象の Word ファイルを選択して「OK」ボタンをクリックします。
処理が実行され、変換元の Word ファイル名のフォルダが作成され、
配下にchmファイルやhtmファイルが生成されます。
生成された .chm ファイルを開くと上記のような感じで表示されます。
章ごとにちゃんと目次が生成されていて使う側は便利ですね。
ドラッグアンドドロップで生成
ファイルをドラッグアンドドロップで変換することができます。
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍してできたフォルダ配下にある
「doc2htmlhelp.vbs」に、変換したい Word ファイルをドラッグアンドドロップします。
処理が実行され、変換元の Word ファイル名のフォルダが作成され、
配下にchmファイルやhtmファイルが生成されます。
セキュリティの警告が表示される場合は、「開く」ボタンをクリックします。
上記のようにメッセージが表示されれば完了です。
コマンドで生成
ファイルを指定して生成、ドラッグアンドドロップで生成では、詳細な指定ができませんが、
コマンドラインで引数を指定することにより
生成先フォルダやタイトル、分割するレベルを指定することができます。
コマンドプロンプトで、「doc2htmlhelp.vbs」が格納されているディレクトリに移動します。
下記のようにコマンドを実行します。
cscript doc2htmlhelp.vbs 変換したい Word のパス ...引数指定
コマンドが完了すると今までと同じようにフォルダーが作成され、
その中に chm ファイルが出力されます。
先程のコマンド実行では、タイトルを指定したので、狙い通りに変更されています。
コマンド引数
- – /?
ヘルプを表示 - – /Title:[タイトル]
HTML Helpのタイトルを指定。
省略した場合は Word ドキュメントのプロパティに設定されているタイトルが指定されます。
また、どちらも未指定の場合は Word ドキュメントのファイル名が指定されます。 - – /DestDir:[生成先フォルダ]
生成先フォルダを指定。
省略した場合は 変換する Word ドキュメントと同じ階層に、Word ドキュメントの名前と同じ名前でディレクトリが生成されます。 - – /MarginLeft:[左余白幅]
左の余白をピクセル単位で指定。
-9999 を指定すると見出しなどが表示範囲内に収まるように自動調整されます。
省略した場合は上記の設定となります。
まとめ
今日はひとまずここまでとします。
次回は WPF で chm ファイルを表示する方法を試してみたいと思います。
ではでは。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして渡部と申します、この記事を拝見させていただきました。
私も同様の手順でしてみたのですが、上手くいかない点があります。
記事のなかで「章ごとにちゃんと目次が生成されていて・・・。」の
部分ですが、目次の項目一覧が画面左側の目次タブとして自動的に
表示されるという理解を私はしています。
しかし私の場合、ファイルのタイトル名のみの表示で、目次項目一覧が
表示しません。
考えられる原因をご教授いただければ幸いです。
渡部様
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
ご返信が遅くなり申し訳ございません。
ご質問の件ですが、
公式の説明にも「Wordドキュメントに目次があれば、生成されるHTML Helpにも目次が作成されます。」と書いてあるので、認識に相違はないかと思います。
元の Word ファイルに何か原因があるかもしれないですね。
試しにシンプルなドキュメントを作成して変換してみてはいかがでしょうか。
それでも解決しない場合、ドキュメントを私までメールで送っていただければこちらでも調べてみることは可能です。
よろしくお願いします。
大変お世話になります。説明に従い実行しましたが下記のようなエラーメッセージか表示されその先は実行出来ません。
doc2htmlhelp
HTML Helpコンパイラ(C:\Program Files\HTML Help Workshop\hhc.exe)が見つかりません。
hhc.exeが存在するパスを指定してください。
C:\Program Files\HTML Help Workshop\hhc.exe
ここの説明ではhhc.exeが必要とは一言も、出てきません。
どのようにしたら良いかご指導ください。
ishi様
いつもブログを見て頂きありがとうございます。
ご質問の件ですが、ソフトウェアのページに「Microsoft HTML Help Workshop」が必要と書いてあります。
私の環境の場合は特に何もせず、インストールされていたみたいなのですが、
おそらく ishi 様の環境に上記ソフトがインストールされていないためエラーが出ているかと思います。
Microsoft が無償で提供しているツールなので、「Microsoft HTML Help Workshop」について検索してみてください。
よろしくお願いします。
ご回答ありがとうございました。
早速インストールして、実行出来ました。
このソフトをこれから利用する方々に私から、注意事項を述べさせていただきます。
(1) ファイル名に日本語は出来ないので一旦、半角文字変えてから行う。
(2) 一太郎(2017 27.0.2)で作ったファイルをWordに変換してから行っても出来ましたが、
一太郎が正確にWordに変換しないので、変換ミスを手直してから行う必要があります。