Word から 簡単にオンラインヘルプファイル(.chm)を生成できるソフト「doc2htmlhelp」が便利

2017年11月3日ソフトウェア

おはようございます。

昨日紹介したPDFでもいいかと思いますが、
WPFでヘルプや操作説明などを表示するために専用のオンラインヘルプ(chm)もちょっとやってみようと思い調べてみました。

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chmとは

正式名称は 「Microsoft Compiled HTML Help」

Microsoft が開発した独自のオンラインヘルプファイルの形式で、よく Windows のクライアントアプリケーションなんかに利用されています。

とはいえ中身はHTMLですが。

ダウンロード

窓の杜からダウンロードします。

http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/prog/se455279.html

窓の杜

ダウンロードページへリンクをクリックします。

ダウンロードページ

今すぐダウンロードリンクをクリックします。

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍するだけで、インストールは必要ありません。

使い方

ファイルを指定して生成

ファイル選択ダイアログで変換するファイルを指定して実行することができます。

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍してできたフォルダ配下にある
「doc2htmlhelp.vbs」をダブルクリックするか、「右クリック」>「開く」を選択します。

ファイル選択ダイアログ

ファイル選択ダイアログが表示されるので、対象の Word ファイルを選択して「OK」ボタンをクリックします。

生成されたファイルたち

処理が実行され、変換元の Word ファイル名のフォルダが作成され、
配下にchmファイルやhtmファイルが生成されます。

chmファイル

生成された .chm ファイルを開くと上記のような感じで表示されます。

章ごとにちゃんと目次が生成されていて使う側は便利ですね。

ドラッグアンドドロップで生成

ファイルをドラッグアンドドロップで変換することができます。

ドラッグアンドドロップ

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍してできたフォルダ配下にある
「doc2htmlhelp.vbs」に、変換したい Word ファイルをドラッグアンドドロップします。

処理が実行され、変換元の Word ファイル名のフォルダが作成され、
配下にchmファイルやhtmファイルが生成されます。

セキュリティの警告

セキュリティの警告が表示される場合は、「開く」ボタンをクリックします。

完了メッセージ

上記のようにメッセージが表示されれば完了です。

コマンドで生成

ファイルを指定して生成、ドラッグアンドドロップで生成では、詳細な指定ができませんが、
コマンドラインで引数を指定することにより
生成先フォルダやタイトル、分割するレベルを指定することができます。

コマンドプロンプトで、「doc2htmlhelp.vbs」が格納されているディレクトリに移動します。

下記のようにコマンドを実行します。

cscript doc2htmlhelp.vbs 変換したい Word のパス ...引数指定
コマンドプロンプト

コマンドが完了すると今までと同じようにフォルダーが作成され、
その中に chm ファイルが出力されます。

タイトルを変更

先程のコマンド実行では、タイトルを指定したので、狙い通りに変更されています。

コマンド引数

  • – /?
    ヘルプを表示
  • – /Title:[タイトル]
    HTML Helpのタイトルを指定。
    省略した場合は Word ドキュメントのプロパティに設定されているタイトルが指定されます。
    また、どちらも未指定の場合は Word ドキュメントのファイル名が指定されます。
  • – /DestDir:[生成先フォルダ]
    生成先フォルダを指定。
    省略した場合は 変換する Word ドキュメントと同じ階層に、Word ドキュメントの名前と同じ名前でディレクトリが生成されます。
  • – /MarginLeft:[左余白幅]
    左の余白をピクセル単位で指定。
    -9999 を指定すると見出しなどが表示範囲内に収まるように自動調整されます。
    省略した場合は上記の設定となります。

まとめ

今日はひとまずここまでとします。

次回は WPF で chm ファイルを表示する方法を試してみたいと思います。

ではでは。

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Posted by doradora